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肌分析
EX-VIVO分析試験 受託サービス
ヒト皮膚組織 EX-VIVO分析試験 受託サービス(仏 バイオイーシーラボラトリー社 提供)
機能性化粧品の判定に用いる試験方法には、写真などを用いた「形態学的評価」と、細胞組織を用いた「組織学的評価」が御座います。
当社が受託窓口を請け負う「EX-VIVO分析試験」サービスは、生きたヒトの皮膚組織を用いる、再現性の高い組織学的評価サービスです
ヒト皮膚組織 EX-VIVO分析試験の特徴
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仏 バイオイーシーラボラトリー社による約10年間に渡る研究開発を経た、肌機能の新評価試験サービスです。
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ヒト由来の皮膚組織を使用することで、実際のヒトの肌(In Vivo)に限りなく近い環境での試験(Ex-Vivo試験)が可能です。
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皮膚の中で起こった現象(コラーゲンやムコ多糖が増加、保湿成分が減少、損傷細胞が減少など)を組織・細胞レベルで確認し、画像解析と数値で結果判定出来ます。
生存ヒト皮膚組織
バイオイーシーラボラトリー社のEX-VIVO分析試験では、医療機関から提供されるヒト皮膚組織をもちいます。バイオイーシーラボラトリーは、創設メンバーの専門知識と、設立から10年に渡っての研究実績によって、この生きたヒト皮膚組織を一定期間生存維持させる技術を開発しました。
組織学的評価と形態学的評価
機能性化粧品の肌に対する機能評価試験に、写真や目視による形態学的評価があります。化粧品機能評価法ガイドライン(日本香粧品学会)の示す試験指針も、写真撮影による抗シワ判定やデジタル写真画像の解析による美白機能評価など、形態学的な評価を標準化する目的のものです。
対してバイオイーシーラボラトリー社のEX-VIVO分析試験では、皮膚組織を染色、画像解析する組織学的評価を行ないます。肌の内部で、どのような効果がどの程度起こっているのかを評価できます。肌表面を観察する形態学的評価の裏付けデータとして活用する、機能性の追及などにご活用頂けます。
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形態学的評価(写真や皮膚科医の診断)=肌表面の改善効果(例:シワを減らす、しみを改善する、など)
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組織学的評価(EX-VIVO分析試験)=肌内部の改善効果(例:コラーゲンを増やす、メラノサイトを不活化する、など)
試験用途
目的
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化粧品の機能性評価
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機能性原材料(化粧品/食品)の評価、スクリーニング
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美肌を訴求する食品の機能性評価
豊富な試験ノウハウをベースに、目的やご要望に併せた評価系の設計が可能です。
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連続使用した場合の機能性/安全性
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指定皮膚組織での評価 (表皮、表皮+真皮、皮下脂肪組織、頭皮や毛髪,,,)
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指定環境での評価 (炎症/紫外線/酸化ストレス、改善目的/予防目的,,,)
試験会社情報
BIO-EC Laboratoires
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1998年設立
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創立者 PhD. Elian LATI
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事業内容 化粧品製品及び原材料の有効性/安全性に関わる In vitro/Ex vivo試験受託
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主要顧客 某 世界大手化粧品/ファッションブランド
PhD E.LATI
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薬学博士(分析化学 専攻)
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BIO-EC 代表取締役 兼 研究開発部長
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化粧品用途の植物由来セラミドを開発
執筆論文
主な業績
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2004 第34回 欧州 皮膚科学研究学会(ESDR)会議 ウィーンにてポスターセッション (ルイヴィトンモエヘネシー(クリスチャンディオール)との共同研究)
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2005 第35回 欧州 皮膚科学研究学会(ESDR)会議 ベルリンにてポスターセッション (Societe Sedarmaとの共同研究)
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2005 International Journal of Cosmetic science 27,(論文5件掲載)
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2005 真珠層脂質による角質層の制御 (CNRS(仏 国立科学研究センター)との共同研究)
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2006 ヒト ケラチノサイト 放射線過敏症はレドックス調節に関連する Journal of Dermatological Science(2006) 41, 55-65 (IRSN(仏 放射線防護・原子力安全研究所)、CEA(仏 原子力庁)との共同研究)
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小麦セラミドのエラスターゼ阻害活性 (Inter. J. Of. Cosmetic science、1995)
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Cu/Zn SODの二重薬理作用:抗酸化経路とNOの役割(J. Clin. Invest, 1998)
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小麦由来セラミドの服用による皮膚の水分保持機能(フレグランスジャーナル 1月号、81-89(1995))
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…etc
P.GASSER
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BIO-EC 技術責任者 組織学的評価エキスパート
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Laboratoire ROC社(ジョンソン&ジョンソングループ)にて20余年に渡って動物試験/組織学的評価を担当した後、BIO-EC立ち上げに参加
EX-VIVO 分析試験サービスに関するデータ
アンチエイジング効果の評価
加齢に伴う皮膚組織内での変化を、成分毎、部分毎に解析可能
表皮層の組織学的変化
皮膚におけるサンプルのバリア機能向上効果を評価可能
表皮層が薄くなると、皮膚のバリア機能が低下しダメージが受けやすくなる
表皮層(ピンク色)が厚くなっていることが確認出来る
Ⅳ型コラーゲンの成分変化
サンプルの皮膚弾力向上効果(コラーゲン増殖)が評価可能
表皮の下の真皮組織に存在し、皮膚の弾力を支える基本成分として機能
Ⅳ型コラーゲン(緑蛍光色)が濃くなっていることが確認出来る
グリコサミノグリカン
(ムコ多糖)の成分変化
サンプルの弾力向上・保湿効果(GAGの増加)が評価可能
真皮内の弾力保持・保湿成分。ヒアルロン酸やコンドロイチンなどが含まれる
グリコサミノグリカン(濃紫色)の層が厚く・濃くなっていることが確認出来る
保湿効果の評価
肌の保湿力低下に関わる様々な皮膚成分、構造への影響を観察可能
フィラグリン(NMFの前駆体)の成分変化
サンプルの保湿効果を評価可能
表皮における保湿成分
フィラグリン(緑色)が濃く厚くなっていることが確認出来る
アクアポリン3の成分変化
サンプルの保湿効果を評価可能
皮膚細胞に存在する、水分保持の為のチャネル。
細胞(赤色)周りに広がるアクアポリン3(緑色)が確認出来る。
美白効果の評価
肌の白さを妨げる現象を観察可能
メラノサイト画像化
サンプルの美白効果を評価可能
紫外線の照射などで活性化し、色素成分を生成する。
活性化したメラノサイト(紫色)の存在を確認出来る。
メラニン生成
サンプルの美白効果を評価可能
活性化したメラノサイトは色素成分メラニンを産生し、皮膚の色を暗くくすませまる。
メラノサイトが生成したメラニン(黒色)の存在を確認出来る。
UVプロテクト効果の評価
紫外線が起こす肌の衰えに関するダメージを評価可能
日焼け炎症細胞
紫外線による紅斑、ひりひりした痛みなどに対する効果が評価可能
紫外線は皮膚細胞に炎症反応を起こし、時に紅斑や痛みを生じさせる。
日焼け炎症が起きた細胞(濃紫色)の存在を確認出来る。
p53(ガン関連遺伝子)
紫外線が起こす遺伝子の突然変異に対してのプロテクト効果が評価可能
紫外線は、発ガンに関わる遺伝子(p53)に突然変異を起こす。
p53遺伝子発現型細胞(茶色)の存在を確認出来る。
DNAダメージ(チミンダイマー)
紫外線によるDNA損傷に対するプロテクト効果が評価可能
紫外線は細胞のDNAに様々な損傷を生じさせる。
DNA損傷(チミンダイマー)が生じた細胞(茶色)の存在を確認出来る。